かまってちゃんは、寂しがりやで自分をかまってほしい気持ちが周囲よりちょっと強い人を言います。「かまちょ」とも呼ばれ、周りの人がかまってくれないと不安や不満を抱き、自分を猛アピールしてしまうのが特徴です。
かまってちゃんになる人は男女関係なく、その度合いも人それぞれ。寂しがりの女性は素直でかわいいと思われることもありますが、人によっては対処しにくくて面倒がられることもあります。自分が「うざい」と思われていないか不安な方は、かまちょ診断で自己チェックをしてみましょう。
こちらの記事ではかまってちゃん(かまちょ)とはどんな人なのか、具体的な特徴や心理、治し方を紹介します。かまってちゃんは悪いことではありませんが、自分も周りの人も大変な思いをするかもしれません。かまわれたい気持ちをコントロールして自分の魅力に変え、素敵な女性を目指しましょう。
かまってちゃん(かまちょ)とは?


かまってちゃん(かまちょ)は、他人に「かまってほしい」と思う気持ちを強く持っている人を指します。寂しがりやと言えばかわいいですが、場合によってはそれが原因で周りに迷惑をかけることも少なくありません。
もちろん他人に注目されたい、相手にされたい気持ちは誰にでも多少はあるもの。普通の人とかまってちゃんの違いは何なのでしょうか?かまってちゃんとは具体的にどんな人なのか、かまってちゃんは悪いことなのか知っておきましょう。
かまってちゃん(かまちょ)とはどういう意味?
かまってちゃん(かまちょ)とは、承認欲求が強く、寂しがりやで男女問わずにかまってもらいたがる人のことです。その行動が度を過ぎると周囲に負担をかけてしまうのがたまにキズ。「あの人はかまってちゃんだから」と言う場合、「面倒くさい人」などネガティブな意味も含むことが多いです。
「かまちょ」は「かまってちょうだい」の略語です。元は若者言葉であり、誰かに相手をしてほしいときに「かまちょ」と言っていました。それが転じて現在では「かまってちゃん」の代名詞のように使われることもあります。
かまってちゃんは良くない?治すべき?

かまってちゃんは困った面だけでなく良いところもあり、一概に「悪い」と決めつけることはできません。たとえば、気持ちを伝えたり行動に表したりするのが得意で、自分の気持ちが相手にも伝わりやすい点はかまってちゃんの魅力です。しかし一方で、自分のことだけを考えた発言や行動が多いという難点もあります。
こうした困った部分ばかりが出てしまうと、周りはもちろん、愛するパートナーにも敬遠されかねません。もしかまってちゃんの特徴が出すぎている場合には、改善を目指したほうが自分のためにもなるでしょう。
そもそもかまってほしい気持ちの先にあるのは、好きな相手との幸せな時間への欲求です。そんな幸せな時間を作るためにも、相手のことを考えて自分の行動を見つめ直す勇気が必要になります。
かまってちゃん診断と行動の特徴

かまってちゃんは悪いところばかりではないものの、治したほうが良い部分もあります。自分ではかまってちゃんかどうかわからない人は、具体的な特徴をチェックしながら自己診断してみましょう。かまってちゃんの可能性が高ければ、悪い面は改善していくことをおすすめします。
かまちょ診断チェックシート
かまってちゃんの可能性を探るには、以下の「かまちょ診断チェックシート」で診断可能です。下のチェック項目のうち、あてはまる数が多い人はかまってちゃんの可能性が高くなります。

かまちょ診断チェックシート
- 一人でいるのがつらい
- ネガティブな思考が強い
- 気を惹くためわざと大げさに話をする
- Twitter、InstagramなどSNSへ投稿する頻度が高い
- SNSのアイコンやプロフィールを頻繁に変更する
- 体調不良をアピールしがち
- 不幸自慢をしがち
- 自分が大好き
- 負けず嫌い
- 人の話は聞かない
- 人の役に立ちたがる、おせっかい
- 話が長い
こういった行動が積み重なると周りから「面倒」と思われているかもしれません。沢山当てはまった人は注意が必要です。思い当たる項目を意識して改善していきましょう。
かまってちゃんの行動の特徴
上記のかまちょ診断にあった項目は、どれもが特徴的な「かまちょ」行為です。自分に注目してほしい、かまってほしい気持ちから、目立つような言動が増えてしまいます。かまってちゃんは自分に自信がない場合も多く、その結果承認欲求が強くなり他人からの評価を求めようとします。
また、かまってちゃんはプライドが高く負けず嫌いなので、人からどう見られるかを気にします。大げさな物言いやSNS投稿の頻度の高さも、他人から注目され、憧れを抱いてほしい願望の表れと言えるでしょう。役に立つとも思われたいため、おせっかいを焼く場面も多くなります。
さらに他人から心配してほしくて自分の不調や不幸を語りたがるのも、かまってちゃんの特徴です。いずれにしても基本的に自分が話題の中心になりたいため、他人の話より自分の話を聞いてもらうのを優先してしまいます。
男性は「かまってちゃん」をどう思っている?


かまってちゃんは、男女どちらに対してもかまちょ行為をします。しかし異性相手のかまちょだと、同性同士とはちょっと違った印象を持たれるようです。
特に男性は、女性のかまってちゃんに対して最初は「かわいい」と感じることも多いもの。とはいえ最初は良くても、徐々に受け止めきれなくなって「うざい」と思われる可能性が高くなります。ここでは、かまってちゃんに対する男性心理を見てみましょう。
面倒くさいと感じることも

かまってちゃんは、男女関係なくかまってほしいアピールをします。そのアピールがしつこかった場合、たとえ異性相手だとしても面倒くさいと感じることが多いようです。特に男性は、LINEやメールでの雑談が苦手な傾向にあります。それなのに、ほぼ毎日連絡をして来るかまってちゃんは、かなりの負担です。
無視をしたらしたで、拗ねたりSNSで寂しいアピールをしたりと少々厄介な絡み方をするため、対応に苦しみます。
自分が好きな子だったらかわいいと感じる

かまってちゃんが好きな女性だった場合、男性の受け取り方は違ってきます。なんとも思っていない異性からのかまってアピールは鬱陶しいものですが、相手が自分の好きな子であれば、多少のかまってちゃんはかわいく見えるでしょう。
かまちょ行為は、言い換えれば甘えん坊で寂しがりや。異性に頼られるのが好きな男性も多いため、かまちょ行為を嬉しく思える人もいます。好きな人を守りたい、頼られたいと思う男性にとって、かまってちゃんは愛らしい存在に思えるでしょう。
何かつらいことでもあったのかなと思う

かまってちゃんには、相手を心配させようとする言動も多くあります。そうした発言や態度を見て、「何か大変なことがあって話を聞いてほしいのかも」と素直に心配してしまう男性もいるようです。ただし一度優しくすると味をしめて、かまちょ行為が加速することもあります。最初は心配していた人も、かまってちゃんからの猛アピールに耐えかねて最終的にはうんざりしてしまうでしょう。
彼女にしたら大変そう
かまってちゃんの女性を彼女にすると、連絡頻度が激しくなりそう、自分の都合だけでデートに誘われそうなどのイメージを持っている男性もいます。好きな人に相手をしてほしい気持ちは、誰でも少なからず持っているもの。しかし、かまってちゃんの思いは普通以上で、男性がキャパオーバーになってしまう場合もあるでしょう。
かまってちゃんな性格をかわいいと思っていた男性も、実際に付き合ってみると大変で「負担が大きい」と逃げられてしまう可能性もあります。
かまってちゃんになってしまう理由

なんとなく扱いが大変そうに思われてしまうかまってちゃんですが、なりたくてなった人はいないでしょう。かまってちゃんになってしまったのには、性格の傾向や過去の出来事などの理由があるはず。自分にはどういった背景があったのか考えてみると、かまってちゃんの改善に役立つ発見があるかもしれません。
自分に自信がなく、自信を得ようとしている

かまってちゃんの多くは自分に自信が持てず、周りの人から認められることで自信を得ようとしています。「他人の評価=自分の価値」のため常に「自分に注目してほしい」という欲求が強くあり、周りに認めてもらえないとフラストレーションが溜まります。
自分のことで頭がいっぱいで余裕がないせいか、相手を気遣うのも苦手です。そのため相手の都合を考えずに、自分を認めてもらおうと行動してしまいがちです。
自己肯定感が低いから

かまってちゃんの行動は、自己肯定感の低さによる心のスキマや劣等感をカバーしたい思いが根源にあります。上述したとおり自己肯定感が低い人が多く、ほかの人から自分を肯定してもらうことでバランスを保っているのです。
かまってちゃんの深層心理にはいつでも不安感があり、自分では自分を認められません。「かわいそうな自分」を次々に発言・発信しては「そんなことないよ」とフォローしてくれるのを待ちます。
自己承認欲求が高い

基本的に自己承認欲求が強く、他人から評価されたがるのがかまってちゃんです。他人の評価を欲するあまり、物言いが大げさになったり、SNSなどでの発信が盛んになったりします。自己承認欲求が高すぎて、噓の発言までしてしまう場合もあるでしょう。
また自分が一番でないと満足できないため、他人を認めること、主導権を譲ることができません。話題の中心が自分でなくなるとあからさまに不機嫌になる人もいます。
過去の愛情不足

かまってちゃんになった原因は、幼少期にまでさかのぼるケースもあります。幼少期の両親との関係や家庭環境、または友達付き合いでのトラブルが関係している場合もあるためです。
親から愛情を十分に受けずに育った、友人関係がうまくいかなかったなどの経験は、かまってちゃんになるきっかけの一つ。こうした経験によって「自分は愛されない」「価値がない」と刷り込まれ、自分で自分を認められなくなり、他者の評価を欲するようになります。
かまってちゃんの治し方とコミュニケーションの取り方の工夫


かまってちゃんの性格は、周囲との人間関係を悪くする原因になることがあります。人間関係の悪化は、かまってちゃん自身にとってもつらいことです。とはいえ、性格をすぐに治すことは難しいので、焦らずに段階を踏んで改善を進めていきましょう。
人間関係を改善するには「かまってちゃん自体を治す」方法と、「今すぐには治せないけど少しでも軋轢を減らす」方法が有効です。二つの方法のなかで、できそうなところから手を付けてみてください。より具体的な行動の改善から始めると周りの見方も変わり、自分でも徐々に気持ちや行動をコントロールできるようになるかもしれません。
まずは自分を受け入れるところから始める
かまってちゃんの根本的な問題点は、自分を受け入れられないことです。性格や外見、仕事、人生など、今の自分自身を受け入れて、堂々と生きていくことを心がけましょう。自分が自分を受け入れてあげれば、他人からの評価はあまり気になりません。
これまで自信がなかったものを今すぐに受け入れるのは難しいかもしれませんが、まずは一日一回、自分を褒めてみるだけなら簡単です。「今日は○○するのをがんばれた」と小さなことでも自分を褒めてあげる、たまにはご褒美をあげることなどから始めましょう。
相手に感謝の気持ちを伝える

かまってちゃんは、自分の欲求を通すことに躍起になってしまい、他人への感謝を忘れがちです。一方的な「かまってほしい」から脱したいなら、何かしてもらったときにはきちんと相手に感謝の気持ちを伝えましょう。感謝されれば、誰でも幸せな気持ちになれます。相手に感謝する心の余裕ができることで、自分に対しても少し自信を持てるはずです。
自分を認めてもらうなら、まずは相手に良い印象を与えることが大切。また、相手から自然に認められることで、必要以上にかまってもらわなくても満たされるようになり、お互いが丁度良い距離感を保てるかもしれません。
相手の視点で自分の行動を考える
かまってちゃんは「好かれたい」気持ちが強いのが特徴です。しかし、その気持ちが強すぎてかえって避けられてしまうこともあります。役に立ちたいと思ってやったことがおせっかいと思われる、彼に尽くしたら重いと言われるなど、好かれることが目的なのにこれでは本末転倒になってしまいます。
人から好かれたいなら、行動に移す前に「これは本当に相手にとって嬉しい・心地良い行動なのか」と自問自答してみてください。その都度考えながら行動することで、かまわれたいだけの衝動や自分の欲求を優先した行動を抑えられます。
相手が喜ぶことをする

相手との軋轢を減らし、人から好かれるためには、相手の喜ぶことを第一に考えた行動が大切になります。かまってちゃんは、相手の気持ちよりも自分がどう見えるかに視点がいきがちです。急にそれを治すのが難しいならば、自分がどうすれば相手を喜ばせられるかを考えてみましょう。
行動を起こすのが自分であるという点は変わらなくても、視点が相手に向くことで行動内容は変わるはずです。その行動で喜んでもらえれば、結果的に自分の行動が相手に認められたことになり、自己承認欲求も満たされます。もしかしたら、かまってちゃんの克服の有効な一歩になるかもしれません。
マイナスな発言はポジティブな言葉に変える
マイナスな発言は周りの空気感を悪い方向に変えてしまうこともあります。感情の全てをしまい込む必要はありませんが、できるだけマイナスな言動は減らしたいものです。他人からマイナスな発言をされて、その人の感情がプラスになることはありません。自分を好きになってほしかったら、相手の気持ちを考えた話題選びを心がけましょう。
相手に「この人と話していると楽しい、心地良い」と思ってもらえれば、自然と周り人が寄ってくるはずです。ついマイナスなことを口走ってしまいそうになったら、一旦こらえて自分の発言を再確認してみてください。
かまってほしいときは相手の都合を確認する

かまってちゃんが急に治ることはありませんし、人は誰しも多少はかまわれたい願望を持っています。そのため、かまわれたい願望を消すのではなく、うまくコントロールして付き合うことが重要です。相手のことを考えない自分勝手なかまってアピールを抑えるだけでも、人間関係改善の効果が期待できます。
かまわれたいと感じたときは、まず相手が忙しいかどうかを確認しましょう。忙しくないときならば良い反応を返してもらえる確率も上がるため、邪険に扱われるリスクを減らし、承認欲求を満たせます。気配りができる人だと思われて、相手との関係も良くなりそうです。
かまってちゃんは自分の気持ちと上手に付き合って克服を

かまってちゃんは悪いことばかりではないのですが、どうしても面倒がられる場面が多いもの。適度なかまってほしい表現や好きな人からの甘えなら、かわいらしいと感じる男性もいます。しかし、それが過度になると「厄介なかまってちゃん」と思われて敬遠されかねません。
かまってちゃんが良くないのは、相手より自分の気持ち優先になってしまう点。自分がかまってちゃんの特徴にあてはまる場合には、その背景を突き止めて、少しずつ改善を目指していきましょう。すぐに克服するのは難しいため、自分の気持ちと上手に付き合っていくことが大切です。